子どもの英語のリスニング力を伸ばす方法は?言語の音域と言語習得についても!
英語のリスニングが難しい原因のひとつ!
音は耳から入ってくるのに、脳が英語の音をキャッチしてくれない仕組みがあるのです。
言語の音域
世界にはたくさんの言語がありますが、それぞれの言語には音域というものがあります。
音域が近い外国語は覚えやすく、音域が遠い言語は覚えにくいと言われています。
英語と日本語の音域は、残念ながらとても遠く離れているのです。
日本人が英語を習得し難い理由の一つですね。
ちなみにロシア語はとても広い音域を持つ言語で、ほぼ世界の言語のすべての音域をカバーしています。
ロシア人には多言語を話せる人が多い理由の一つです。
言語習得時の脳の働き
子どもが生まれてすぐから言語習得のために脳はフル稼働を始めます。
お腹の中にいる胎児の頃からその活動は始まっています。
言語習得を効率よく行うために、習得する言語に必要のない音域は「雑音」として処理されていきます。
言葉として意味をなさない音は、耳から入ってきても脳が雑音として処理して行くようになるのです。
例えば、興味のないテレビの音、様々な物音と人の声、車の騒音、電車の音、など。
その理由から幼い子どものいる部屋でテレビをつけっぱなしにしておくことの弊害も大きいと報告されています。
国によっては、子どものいる部屋でテレビをつけっぱなしにしていることが虐待として通報される国もあります。
そのくらいテレビのつけっぱなしが脳の発達によろしくないということは知っておくといいですね。
英語以前に母語の習得も遅くなるので、もしテレビつけっぱなしの生活をしているならすぐにやめましょうね。
では、そんな脳科学の情報をもとに年齢別に効果的な英語リスニングのトレーニングについてみていきましょう。
0歳から3歳までの英語リスニングトレーニング
たくさんの英語を聞かせることは効果的ですが、英語なら何でもいいわけではありません。
赤ちゃんにとって言葉として意味を持つ音、それはママやパパをはじめ赤ちゃんに語りかけるすべての人の言葉。
英語で語りかけるなんてできないわ、と悲観しなくても大丈夫。
この時期にネイティブ講師の英語のレッスンを親子で受けるのは効果的です。
日本人の先生でも、発音指導がしっかりできる先生ならOK。
自宅での動画や音声教材の効果的な使い方を教えてくれる教室ならもっといいですね。
そして赤ちゃん自身が心地よいと感じる様々な自然の音。
楽器の音色。
穏やかで楽しい音の環境を与えてあげるといいですね。
クラシック音楽は広い音域をカバーしますので、ピアノやバイオリンの演奏を聞くことも効果的です。
ピアノやバイオリンなど、ママも一緒に楽しめる音楽を聞くと良いです。
ママが楽しんでいる気持ちや心地いいなと感じる気持ちは赤ちゃんにダイレクトに伝わります。
子ども向けの英語の歌もママが一緒に楽しんで聞けることがポイントです。
子どもが喜んで見る英語の動画もママが一緒に楽しんで一緒に真似しながら見るといいですね。
ママが自分の英語力アップを目指すなら、英語の発音を学んで赤ちゃんとの会話の中で英語で語りかけるのもいいですね。
カタカナ発音しかできない場合はそれは控えて、先に紹介したやり方でいきましょう。
何事も無理は禁物!
ママが楽しいと思える範囲で、選んで楽しみながらやってみてくださいね^^
9歳までの英語リスニングトレーニング
英語を真剣に学ばせたいなら、子どもの興味関心を見極めましょう。
うちの子は、ディズニーにまったく興味を示さず、着ぐるみを怖がったので、ディズニー系の教材はあきらめました。
ディズニーランドにすら行けませんでした(泣)
何でも一度は見せてあげるといいです。
なのでお高い教材はお勧めしません。
潔く引き下げることができませんから^-^;
今ならスマホやタブレットで楽しめる英語ゲームアプリがおすすめですね。
9歳まではママと楽しく遊べる中で英語を聞くことがとても効果があります。
いつもスマホにお任せではなく、リアルな遊び体験は英語以外の知育にもつながります。
リアルに子どもと遊ぶことはママにとってもこの時しか味わえない至福の時ですよ♪
時間と心に余裕のあるときに、サイトで紹介している親子英語遊びをお試しください。
楽しく通える英語教室があればそれもおススメです。
行くのが楽しくて仕方ない、次のレッスンが待ちきれない、そんな教室が見つかるといいですね。
子どもが興味関心を寄せて夢中になっている瞬間に、その子にとって意味を持った英語を聞くことで学習効果は最大になります。
ただし、母語も発達してくる時期なので大好きなアニメや動画などは英語で見るのを嫌がることもあります。
ここでも嫌がったらすぐ引き下げる潔さが大事。
一番好きなことと英語で活動して楽しいことは違うということも念頭に置いておきましょう。
楽しんで取り組めることが一番大事です。
10代の子どもの英語リスニングトレーニング
子どもの興味関心を見極めることはここでも大事です。
ただし、たくさん聞くだけではリスニング力は上がりません。
この年代からは発音トレーニングが英語リスニング力向上にとても有効です。
聞こえない英語の音域は、自分の口で発声できるようになると聞こえるようになります。
10代の子どもが楽しく取り組める教材を選ぶことも大事です。
この年齢から英語学習を始める場合は、先生選びがとても重要です。
しっかり発音指導できる先生を探しましょう。
ちなみに、日本人に英語の発音指導をきちんとできるネイティブ講師は、私の知る限りいません。
ネイティブ講師が悪いわけではなく、それぞれ得意分野が違うというお話です。
教室を選ぶ時には、チラシやHPをよく読んで先生のこだわりポイントを見つけましょう。
発音指導にこだわりのある先生がおすすめです^^
楽器を学ぶ
成人した大人でもすんなり英語の発音を聞き取りリピートできる人がたまにいます。
そのような人達には、子どもの頃からピアノやバイオリンなどの楽器を習っていた人が多いのです。
楽器を習うことで、集中して聞く音の音域が広くなり、その結果、英語に限らずどの言語の音域も聞こえるようになるのです。
まとめ
9歳までに意味を持った言語として英語を聞くこと。
英語に意識を集中して聞くこと。
自分の言葉として自分の口で英語を発声すること。
年齢に合わせたトレーニングで、英語を言語として脳がキャッチしてくれるようになります。
LEAVE A REPLY