小学生の英語の書き取り練習のポイント!レッスンの流れやプリントも紹介
英語を書く練習プリントと宿題の量と出し方
手厚いプリントでの練習はアルファベット習得まで。
一番最初の宿題は、子どもの様子次第で1日1行という量まで減らすこともあります。
たくさん書くことだけが目標になっては困るからです。
これには過去の苦い経験があるのです。。。
教室を始めて間もないころのことです。
ノートに書く練習をしてくる宿題に、1ページにつき5ポイントもらえるというルールにしてみたのですが。
ポイントをためるとささやかなプレゼントがもらえます。
子どもたちに頑張って覚えてほしくてそのようにしたのですが、残念な結果になってしまいました 😥
1週間で20ページも書く練習をしてきた子がいたのです。
しかし、それだけの量を書いてきたにもかかわらず、書く練習をした単語はテストすると一つも書けなかったのです。
特殊な例かもしれませんが、意味も理解し、言える、読める単語を20ページ書いても覚えていなかったのです。
それはなぜか?
「覚えよう」という気持ちで書いていなかったからです。
それ以来、宿題の出し方を徹底しました。
覚えようとしっかり意識して集中して1回書くことが大事。
宿題の意味を子どもとともによく確認しあって出すようにしました。
ポイント制度も改め、たくさんやることでたくさんポイントをもらえるというルールはやめました。
ポイント制自体はゲーム性もあって楽しいアイテムだと思うので、ルールを工夫して続けています^^
ノートを使った宿題の出し方
アルファベットを全部書くテストをクリアできると、4線ノートがプレゼントされます。
※2冊目からは各自で購入していただきます。
そして、ノートに1日1回、アルファベットをAa~Zzまで書くという宿題に加えて「色」を書く練習に進みます。
色13色は、アルファベットの練習をする前段階で、すでに完全に読めるようになっている単語です。
このようなワークシートで確認します。声を出して読んでから線でつなげます。
この色のワークシートは毎週1枚は宿題に組み入れています。
※ワークシートは1週間に5枚を宿題として出しています。
すでに楽に読めるようになっているなら、2分かからずにできてしまいます。
ここでポイントですが、文字を書く練習はレッスン内ではやりません。
60分しかないレッスンで、文字を書いているなんて勿体無いと思うからです。
レッスンの最初の5分だけ、それぞれの課題となっている(宿題で練習してきた)文字を書けるかどうかのテストをします。
なので、文字を書く指導は、ほぼ宿題だけで行います。
宿題の量と内容は、子ども一人一人に合わせて用意します。
1クラス6名までならそれほど大変なことではありませんよ^^
「色」の課題に入ったら、練習もテストもノートで行います。
アルファベットの課題をこなしているので、「練習して書けるようになった」という感覚が身についています。
ここからは少しずつ、子ども自身に判断させるということをします。
色13個を書けるようになるという目標をはっきりと示し、今週はどの色を練習するか、1週間に何色ずつ練習するのか、子ども自身に決めてもらいます。
はじめは、多く見積もりすぎて大変になったり、少なくしすぎて簡単すぎたりしますが、その経験こそが自分で学習計画を立てることにつながります。
子どもはどんどん覚えたいという意欲でいっぱいの子がほとんどです。
やる気がない子には様々な原因と問題があり、その対応も多様になりますので、それについてはまた別の機会に書きたいと思います。
では、子どもが自分でredとblueとpinkの3つと決めたとします。
お手本をノートの一番上の行に書いてあげます。
宿題は、1日1回以上書く練習をする。
行の先頭に日付を書く。
1日に1ページ以上は書いてはいけない!
覚えるぞ!と集中して1回、2回書けば十分だと伝えます。
それと重要なのはきちんと声を出しながら書くことです。
「レッドゥ」と言いながら、redを書く。
絶対やってはいけないのが「アール、イー、ディー」と言いながら書くことです。
これらのことを軽く教えて1週間後のレッスンで確認します。
レッスンの初めの5分で行うテストと指導
ノートの新しいページを開いて、そこに覚えてきた単語を書く、テストをするのです。
すらっと書けたらハナマルをもらって大喜びです。
なかなか書けない時は、どんな風に宿題をしたか聞いてみます。
発音せずに書いていたり、1日だけ20回練習しておしまいにしていたり、あるいは1回も書く練習をやらなかったということもあります。
原因を子どもと一緒に探って、だから書けないんだね、と子どもとともに笑って済ませます。※ここ重要!
そりゃ、書けるようにならないわーって。
じゃあ、今週はどうやって練習してみようか?
今日書けるようになった子はどんな風に宿題をやってきたのか聞いてみよう。
というように、上手くできた子から教わるという機会も作ります。
書けないところで泣き出す子もいますが、書けなくて悔しい気持ちや恥ずかしい気持ちに一旦寄り添ってあげます。
うんうん、悔しいね。
自分だけ書けなくて嫌だね。
と、その子の気持ちを代弁してあげると大抵スッキリして気持ちが切り替わります。
気持ちが切り替わったところで、なんで書けなかったんだろう?宿題はどんな風にしてきたの?
と聞いてあげると前述のようなことがわかります。
練習してない、宿題をしていないことを叱ることは簡単ですが、叱られるから勉強をするという子どもに育てたくないのです。
できなくて悔しいとか恥ずかしいという気持ちは、上手くやる気につなげることができるのです。
ここは大人の関わり方がとても重要!
悔しい、恥ずかしい、じゃあ次はどうしようか?
上手くできて嬉しい時も、わあ!全部書けたね!すごいねー。嬉しいねー。
どんな風に練習してきたの?
と、全部書けた時もやはり聞きます。
単語3つは、その子にとって簡単すぎたか、あるいはかなり無理して頑張ったのか。
そんな会話をすることで、子ども自身が自分で気づいて考えます。
じゃあ次は4つに増やしてみようかな?
次は1つにしておこうかな?
次の宿題は新たな単語だけでなく、このレッスンで書けた単語も含めて出します。
1回覚えても、すぐに忘れるからです。
この繰り返しで、13色全部書けるようになったら、次は数字に進みます。
レッスンの最初のテストでは、アルファベット52文字と色13個、全部書いてから、新たな課題もテストします。
一度覚えたものも、たまに書くテストをする。
ここの繰り返しで、小学6年生を卒業する頃には、もう簡単には忘れないぐらい定着します。
次の記事では、この繰り返しを中学3年生まで楽しく取り組む工夫について書きますね。
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