中学生の英語指導案を徹底解説!小学生までに指導しておきたい6項目も
小学1年生ぐらいから英語教室に通い始めて、中学生になった子どもにどんな指導をするのがよいでしょう?
学校でのテスト対策まで含めた指導はする?しない?
実力差のある子たちを同じクラスでどう指導する?
私の教室での取り組みについて、過去の事例と、今たどり着いたところをお話しします。
中学生の英語指導が上手くいくための小学生までの指導案
聞く・読む・話す・書く・発音に分けた到達目標についてご紹介します。
それぞれのレッスン内容や指導のポイントについては別記事で書きますね。
到達目標【発音】
指導者が正しい発音と適切な方法で指導していれば、自然に身につきます!
指導者の質が一番問われるところなので、指導者が頑張って学ぶだけ^^
なので指導者の到達目標についてまとめてみます。
ただ英語をナチュラルに話せるだけでは、英語の発音指導は難しい!
とはいえ、指導法は色々あるので、あくまでも一つの例として参考にしてみてくださいね。
- アルファベットの音を正しく発音できる
- 音の出し方、口の形、力の入れ方、息の出し方について説明できる
- 英単語の子音を強調して発音できる
- 母音を単音で正しく発音できる
- センテンスになった時の音の強弱・弱化・変化・高低を、スピードを変えて発音できる
- 気持ちの変化によるイントネーションの違いを発音できる
こんなところでしょうか。
それぞれどんな風に効果的にレッスンで使うのかについては別記事で書きたいと思います。
到達目標【聞く】
到達目標のわかりやすい目安としては英検5級のリスニングがいつでもどこでもほぼ満点取れるくらい。
いつでもどこでもどの回でも、というのがポイントです。
英検の過去問は英検の公式サイトに過去3回分が掲載されていますので、それを使うといいですね。
到達目標【読む】
中学1年生の教科書がほぼ全部音読できて意味もわかる程度。
私の教室では6年生の後半に中学の教科書を見せて、読めるのある?と聞いてみます。
どの子もだいたい読めるので、ここで大きく自信がつきますし、中学で英語のテスト勉強に時間がかからなくなります。
到達目標【話す】
話す能力を数値化したり測ることは難しいので、感覚で判断になってしまいますが、レッスンでの受け答えにすんなり答えていればOK。
あと、AGOカードのブルーとグリーンのQ&Aをすらっと言えること。
このQ&Aの応用で相手(you)のことや第3者(3人称)のことを質問できる。
自己紹介スピーチができる。自分のことが語れる。
到達目標【書く】
以下の課題の単語が全部書ける。
書けるようになるまでの指導について、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
到達目標の達成度
聞く・読む・話す・書く・発音の課題をほぼできるようになって小学生クラスを卒業してもらいます。
小学1年生までにスタートすれば、無理な課題ではありません。
ちなみにレアケースではありますが、小学2年生でスタートして、1回も宿題をやってこなかった男の子も、書く課題以外はできるようになっていました。
語学センスが高かったのかもしれません。
傾向として男の子は書くのが苦手な子が多いです。
これは女の子との成長の差なので、6年生までは書けなくても大丈夫です。
中学生になれば、学校の試験もあるためか、どの子もきちんと書けるようになりました。
文法の指導
文を書く時の基本ルール、先頭は大文字とか最後はピリオド、から始まり、単数、複数、be動詞と一般動詞、3人称単数現在形のルールまで。
徹底したスモールステップでクイズっぽくオリジナルのワークシートを作りました。
これを英検指導と並行して少しずつやることで、6年生までに中学1年生で必要な文法は全て身につきます。
1枚5分で終わるぐらいの分量と難易度にしました。
1週間に5枚ずつ宿題に出します。
文法指導についてはまた別の記事で改めて書きますね。
宿題の習慣化と計画
宿題の習慣化は中学以降、自学自習できる子供になるかならないかの要となります。
はじめは、1日5分でできる内容を5日分プリントにして渡します。
毎日少しずつ続けることで、上達する実感を味わってもらいます。
4年生ぐらいを目処に、英検を視野に入れた学習に入ります。
5日分の宿題は1枚の用紙にリストにしてあげて、そこへ宿題をやった日の日付を入れてもらいます。
音読や、CDを聞く、ノートに書く練習をするなど、プリントではない宿題が多くなるためです。
この時期には1日20分頑張ろう!という内容になってきます。
英検5級合格を目処に、1日20分の宿題の内容を自分で計画させるようにします。
宿題の計画を書き込む用紙をあげて、レッスンの最後に自分で書いてもらいます。
ここでオリジナルの宿題を生み出す子はいませんが、中学生になってからこれが生きてきます。
中学生の英語指導案
小学生クラスでの到達目標は上にあげた通り。
聞く・読む・話す・書く・発音・文法の6項目に分けて到達目標を決めています。
それぞれを別々に指導するわけではなく、レッスンでの活動、宿題での活動の中で、6項目全てが連動して螺旋状に積み上がっていくイメージです。
目に見える結果としては英検5級、4級の満点合格。
小学生の英検受験は満点を取れる実力がついてからの受験が基本です。
中学クラスに進むと、全員が英検4級か3級の学習に入っています。
中学1年生の教科書は意味が理解できて読むことができます。
では、学校のテストに向けた指導は必要ないか?
ほぼ必要ありません!
でも、ちょっとしたアドバイスはします。
中学生の英語指導に学校のテスト対策を盛り込む案
中学校の英語のテストは、問題形式が独特です。
特に中学1年生の最初の中間試験の問題は点を取るコツがあります。
どんなに英語がわかっていても、点が取れない悩ましい問題があります。
テスト問題の独自性のカギを握るのは学校の先生です。
テスト問題を作るのは学校の先生だからです。
すでに中学1年生レベルの英語は読み書きも含めてしっかり身につけている子どもたちにできるアドバイスは。。。
学校の授業をしっかり聞くこと!
特に、アルファベットの書き方は、英語には本来ない概念ですが、トメやハネ、線の角度など、先生の好みの文字を書かないと丸がもらえません。
中学1年生の間だけ、よくよく注意するよう言い聞かせます。
こんなルールで点をもらえないなんて泣けてきますが( ;∀;)
この10数年、全く変わらず続いている伝統?なのでもう仕方ないですね。
あとは基本中の基本、教科書の内容をしっかり音読、暗唱し、書けるように練習すること。
すでに書けるものも多いので、だいぶ楽なはず。
中学1年生の4月に、すでに英検4級、3級の学習に進んでいる子には、学校の教科書について教えることはほとんどありません。
英検のテキストをどんどん覚えていくことで、常に学校の授業より1年先、2年先の内容を先取りで学ぶからです。
学校の授業はいい復習になりますし、会話力を磨くいい機会にもなります。
英語はほとんどテスト勉強をしなくていいから、テスト前は他の教科に時間を使えます。
中学生の英語指導の要
小学生までにしっかり基本が身についていること。
その上で、中学生になったら到達目標は英語の枠を超えます。
それは以下の二つ!
- 自分で計画して勉強できる。
- 自分の生活の時間マネジメントができる。
これができれば自分の人生を自分で設計して選択していけるようになります。
では、具体的にどのようにこれを指導するのか!
次の記事で書いていこうと思います。
LEAVE A REPLY