中学生高校生が自分で学ぶようになる指導とは?指導の注意点も

中学生高校生が自分で学ぶようになる指導とは?指導の注意点も

小学生の間は出された宿題を言われた通りにやってくるだけでOKだとしても。。。

中学生・高校生になったら自分の意思で計画を立てて勉強するように指導したいものです。

これがとても難しい!

でも指導者が諦めてはいけないと思うのです。

どう指導したら、自学自習するようになるのでしょうか?

私の教室で実践しているアプローチをご紹介します。

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中学生高校生が自分で学ぶ最初の一歩は小学生時代の宿題の習慣化!

これは小学1年生からの生活習慣の中で身につけるといいですね。

最初は親や先生に言われた通りやってみるところからスタートします。

言われた通りにできない子もいますが、そこは環境を整えてあげるところから工夫します。

ポイント
家庭では宿題をやりなさいという声をかけるタイミングが大事。

具体的な方法は別の記事で書きますね。

ポイント
先生は子どもが意欲的に取り組める宿題を出すことが大事。

スモールステップで達成感を感じる宿題の出し方については、こちらの記事をどうぞ。

小学生が英語の練習プリントを楽しく続けるコツを現役英語講師が教えます!

アルファベットのワークシートの作り方!小学1年生の宿題のポイントも

宿題をやることで、達成感と自分が成長している実感をたくさん味わうことで、中学、高校での勉強するモチベーションにつながります

努力したことが実った!という経験を小さなことでいいのでたくさん体験するといいですね。

少人数の個人教室ならではの、一人一人に合わせた指導が効果を発揮するところです。

では、こうした体験を十分積んで中学生になった子にどのように指導するか。

その具体的な方法についてご紹介します。

中学生高校生が自分で学ぶための時間計画

まずは月曜日から日曜日まで、それぞれ1日の時間をどのように使っているのか書き出します

自分が朝起きてから寝るまでの時間をどのように使っているのかはっきりと見えるようにします。

時間手帳などを利用してもいいですし、真っ白な紙に手書きでも構いません。

書いたものを毎日目にするようにしたいので、初めは手帳よりも紙に大きく書いたものがいいでしょう。

紙はA4サイズ以上の大きさにします。

横置きにして、縦に7等分縦線を入れます。

一番上には曜日を書き入れます。

最初の横線は、一番早起きする日の起きる時間にします。

一番下には5cmほどのスペースを空けて横線を入れ、そこは一番遅くまで起きている時の寝る時間にします。

上の横線から下の横線までを1時間ごとに区切る横線を入れます。

時間管理表

そこにまず、必ずしなければならないことを書き込んでいきます。

学校は朝家を出る時間から、帰宅して家に到着する時間までとします。

塾も同じく家を出る時間から帰宅するまで

ピアノなどの習い事も同様に。

食事の時間、入浴の時間、などを書き入れます。

次に、学校の宿題をする時間を書き入れますが、ここでの指導がとても大事です。

子どもの学年によっても違いがありますが、子どもが今、どの程度の宿題が出ていて、それにどのくらい時間がかかるのか?

このことをはっきりと即答できる子はまずいません

毎日なんとなく宿題をこなして日々を過ごしている感じの子がほとんどです。

ここで、意識改革します!

宿題を時間を決めて必ず終わらせてしまう決意をしてもらいます。

そして、英語を勉強する時間を毎日必ず1時間取れるように導きます

私が英語の先生だからですが、もしピアノの先生だったらピアノを練習する時間を毎日1時間確保するために同じことをしますね。

考え中

教室を運営していた頃は、何人もいる中学生全員にこれを全て徹底させることはできませんでした。

何を教えても、最終的に行動するかしないかは本人の意思次第です。

中には教えなくても、目的意識を持って行動できる子どもがいますが多数はできない子です。

とても単純なことですが、英検に合格するという目標に向けてやるべきことを期限(試験日)までにやる、ということです。

途中怠けてしまうことがあっても、叱咤激励されながらなんとかやり遂げる子ども。

いねむり

こういう子にとっては、個人塾の教師は叱咤激励する人として的確に叱咤激励してあげることが重要な仕事になりますね。

ポイント
指導者が諦めずに根気よく教え続けることが重要です。

計画を立てて、何曜日のこの時間は英語の勉強をする!と決めたその時間に何を何分やるかというところまで一緒に計画を立ててあげます。

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中学生高校生が自分で学ぶための時間計画の指導

1週間分の時間計画表の下の5cmの余白に、やるべき学習内容を分刻みで細かく計画立てします。

計画通りにやったかどうかの記録もつけるようにします。

時間管理表そのための5cmの余白です。

1週間やってみて、その結果次第でまた指導を変えます

記録をつけるのを忘れている場合は、その場でやったのか聞いてみます。

大抵ちゃんと答えられません、宿題をやったかどうかの記憶も曖昧です。

テストの結果が悪ければやっていないということがはっきり分かります

まあ子どもは大抵宿題をやっていないことを隠そうとしますね。

学校で染み付いた習性でしょうか?

私の教室では決して宿題をやってこないからと叱ることも怒ることもありませんが、子どもたちは一旦は隠そうとします。

やっていないならやっていないなりの指導に変えていく必要があるので、ここは正直に言ってもらわないと困りますね。

まずは宿題をやったかどうかの記録をちゃんと書くことがこの週の課題になります。

この意識づけで、宿題を計画通りできるようになります

そしてまた1週間後に様子を見て、記録ができるようになったら、テストの結果も良くなるので、そこのところを再確認します。

ほらね、やればやっただけ結果が出るよねー♪

そしてまた1週間の計画を立てますが、今度は一人で計画表を書いてもらいます

できれば宿題の内容も自分で決めて書き入れてもらいます

ポイント
書かされた計画から「自分で作った計画」に進むわけです。

この時点で、何が課題で何をするべきかは指導済みなのでやることは決まっているのです。

それを「言われてやる」→「自分でやると決めてやる」という成長をしてほしいわけです。

中学生高校生が自分で学ぶための時間計画の指導の注意点

私の教室では宿題をしなくても怒られることはありません

それでも子どもは宿題をしていないことを隠そうとするのです。

宿題をやらないと次のレッスンでテストができないという結果を受け取るだけ。

宿題をしたと言っても、しなかったと言っても同じなのですが、ここで見逃したくないポイントがあります。

テストの結果だけで、ほーら宿題やってない!と判断しないように注意しましょう。

宿題を本人なりに頑張ってやってきたのに、テストで結果が出ないという時があるからです!

そんな時は、どんな風に宿題をやったのか丁寧にヒアリングします。

大抵、私が思いもつかないやり方で宿題をしているので、そこでもう一度「覚えるためにはこうやる」という宿題のやり方を教えます

この事例は様々ありますが共通しているのは、子供が「覚える」とか「できる」という感覚を理解していないことです。

何がどのようにできるようになったら「覚えた」ことになるのかがわからないのです。

大人の目線では理解が難しい点ですね。

私もこのことに気づくのに時間がかかりました。

例えば、一つの英単語を覚えるために、「書けるようになるまで練習する」ということがわからないのです。

練習はするのですが、「書けるようになる」という状態が理解できないようです。

又は、書けるようになったことを自分で確認できないので、書けるようになったかどうかわからないまま、とりあえず宿題だし、10回くらい書く練習しておくか、となってしまうのです。

書けるようになったかどうかは、自分でテストしてみて確かめるのだということと、その具体的なやり方まで全部説明してやって見せてあげるとできるようになります。

このように、子どもが何につまづいているのか、何に困っているのかは、よく観察して子供の話をよく聞くことで見つけて対処します。

10回書いてできないなら20回書いてきなさい、というのは簡単ですが、それでは自分で計画して勉強できるようになりません。

自分で勉強できるようになるには、自分で自分をテストして確認することが必要です。

この部分は時間計画以前の指導になってきますが、時間計画を指導することで明らかになってくることがあります。

ポイント
そんな時は一旦後戻りして指導することが大切です。

焦って先に進めたい気持ちも湧きますが、急がば回れ!

たとえすぐに結果(学校の成績が急に上がるなど)が出なくても、自分で学ぶ方法をきちんと身に付けることが、その先の人生で役に立つと思うのです。

自学自習

一生懸命メモを取っているのに仕事を覚えられない、という社会人になってほしくないなあと切に願うわけです^^

時間計画の指導は、結構長い道のりになります。

行っては戻るの繰り返しとなることについて、次の記事で書きたいと思います。

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