幼児へのアルファベットの教え方やレッスンのコツ!宿題の出し方も!
アルファベット基本の26文字をAからZまで、最初に教えますか?
この指導は必要ないと思いますか?
私は必要だと考えます。
しかし、ただ順番に言える、書けるだけでなくその先の「読む聞く書く話すの4技能」に繋がる指導にしたいものです。
アルファベットを学習する上で、幼児クラスでの効果的なレッスンと宿題の出し方について考えます。
またこの度、オンラインレッスン用のすべての教材シェアとレッスンプランのシェアをはじめました!
講座動画もすべてシェアします!
新教室の生徒募集と詳細も、3/19発売したばかりのこちらの本に書いています(^^)/
アルファベットの学習が必要な理由
この20年、研修の場や勉強会の場で何回も聞かれました。
「アルファベットを教える必要あるの?」
「なぜアルファベットを教えるの?」
英語教室を始めて2年目ぐらいの時に、大先輩からこの質問をされ、とてもびっくりしました。
なぜ教える必要があるのか。。。
考えたこともなかった自分がすごく恥ずかしくなりました。
それからずっと「なぜ必要か?」という理由を考え続けています。
私は必要だと思うからです。
- 辞書を使う時に必要。
- スペルを相手に伝えるときに必要。
- 情報はアルファベット順に並んで出てくるから情報検索の時に必要。
知らなくていいわけない!
ということだけではなく、アルファベットに限らず、自分で学習して覚えるその手段を子どもたちに教えたいのです。
子どもたちは、私からだけでなく、色々な先生、大人や先輩、友達から教わり、習い、学びます。
そのうちの一つなのです。
アルファベットは教えなくていいものではなく、きちんと教えるべきもの。
上記の理由で、今は自信を持ってそう答えることができます。
ここでは、私の教室でうまくいった一つのやり方をご紹介します。
10年くらいかけて試行錯誤した結果、レッスンと教材は進化し徐々に手厚いものになりました。
雑なステップだったのが、小さなステップでだんだん難易度が上がっていく工夫。
子どもたちが少しがんばって達成できる難易度の調整。
一人一人の子どもに合わせて、レッスンで達成度を確認しながら宿題のワークシートを渡すようにしました。
1クラス6名までの少人数の教室だからこそできたことですね。
以下、英語学習のスタートが4歳から6歳、遅くとも小学1年生からを想定したレッスンと宿題の案です。
幼児へのアルファベットの指導に入る前段階
英語の文字になじんでおく、サイトワードでいくつか単語が読めるようになっておく。
※サイトワード:”Sight = 視覚”、”Word = 単語” で、単語の塊を視覚的にとらえ読むこと
レッスンのスタートは色と数でスタート、慣れてきたところでピクチャーディクショナリーの最初のページの単語全部を使って遊びます。
子どもはサイトワードで覚えるのが得意です。
絵カードと文字カードの作り方を工夫し、それを使った遊びで、同時にフォニックスも仕込めます。
アルファベットソングも楽しんでおきます。
絵カードには必ず文字表記もあるものを使います(なければ作ります)。
文字表記のあるカードを使って遊ぶだけで、教えなくても子どもはどんどん覚えます。
小学校上がる前に1年教室に通ってもらえば、色13色はサイトワードで読めるようになります。
更に、数字も1から100まで数えられて、oneからtenは読めるようになるのです。
そして、1年のレッスンが終わる頃にはapple、ant、banana、cat、dog、egg、elephant、fish、これらピクチャーディクショナリーの最初の単語も読めるようになるんですよ!
本当に子供の成長ってすごいですね!
レッスンでカードを使って遊んでいるうちにすぐに英単語は言えるようになりますね。
遊びをちょっと工夫して、カードの文字に意識が向くようにしてあげると、文字だけのカードも読めるようになってきます。
幼児がアルファベットが言える、読めるようになるレッスン
ほぼすべての教材の最初のページはアルファベットのページです。
指導マニュアルも山ほどありますので、先生の好みで楽しくやれるものをやりましょう。
「楽しく」は大事なキーワードです。
遊びを通してアルファベットを繰り返し発声する。
子どもは「お勉強している」という意識がなく、遊びに夢中になっているという状態が理想。
次のレッスンでも「またあれやりたーい!」と言われたらしめたものです。
アルファベットカードを使ってどのくらいゲームのパターンを考えられますか?
- 大文字を覚えるための遊び
- 小文字を覚えるための遊び
- 大文字と小文字をセットで覚えるための遊び
アルファベットソングを歌って、アルファベットカードで遊んで、お片付けでアルファベットカードをA~Zと順番に並べてみる。
アルファベットを指さしながらAからZまで全部言えるようになることが小学生クラスに進む前までの目標です。
「言えるようになった」「読めるようになった」というのが目に見えてわかるように、できたときはテキストやカードのできたところにスタンプを押していくと、ゲーム攻略的お楽しみが増して、さらに楽しくなります。
サイトワードで読める単語がある程度あること、アルファベットを指さしながら順番でなくても読めることを目標にレッスンを進めます。
レッスンの中で楽しく言ったり読んだりした英単語を、1週間の間、自宅でも楽しみながら思い出してもらいます(宿題)。
幼児のアルファベットのワークシート【宿題】
ワークシートを5枚あげて、1日1枚しかやっちゃだめだからね♪
と、勿体つけて渡してあげます。
ママには、子どもがやりたいときだけやらせてね!(小学生前限定)とくぎを刺しておきます。
小学校入学前の子どもに、やりたくもない座学をさせてはいけません。
本人がやりたくて楽しくやれるならOKです。
apple、ant、banana、cat、dog、egg、elephant、fish、これら8個の単語をはっきり読めるようになるまでのワークがこちら。
塗り絵ですが、書いてある色の通りに塗るというルールで塗ってもらいます。
色が読めるというのを確認するワークがこちら(年長さんならひらがなも読める!)
数字はこんなワーク。
段階的に増やして、1から10までのスペルをサイトワードで覚えてしまいます。
これらは、小学校入学前の子ども向けに作ったものですが、大人気でした。
5歳ぐらいの子どもはルールがある遊びが大好きです。
これらのワークシートも遊びの延長として与えてあげます。
小学生から通い始める子にも、このワークシートを使いますが幼児よりも短期間に次に進んでいきます。
まずは楽しく遊びながら言えるようになる、サイトワードで読めるようになる。
これがアルファベット学習の前準備となります。
小学生になったらいよいよ、アルファベットを書く学習に進みます。
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