幼児のアルファベットの覚え方や練習方法!楽しく覚える方法も紹介!
幼い子どもはどのように文字を覚えると思いますか?
大人とも違うし、小学生とも違います。
今回は小学校に上がる前までの幼児に、どのようにアルファベットを教えるといいのかをお話しします。
ひらがなとアルファベットの違い
まずは日本語と英語の文字の違いから確認しましょう。
ひらがなとアルファベットを比べてみます。
ひらがなは50個、アルファベットは26個ありますね。
ひらがなは50音とも言います。
アルファベットは通常26文字ということが多いです。
この表現の違いに大きな意味が隠されています。
ひらがなは1つの文字に一つの音(発音)しかありません。
「あ」は「あ」と発音します。
なので、文字が50個あれば50音となります。
50個のひらがなを覚えれば、言葉を読めるし文字で書けるわけです。
他に漢字やカタカナもありますが、ここではひらがなだけを取り上げて比較します。
一方アルファベットは一つの文字に「名前」と「複数の発音」があります。
「A」の名前は「エイ」、発音は「ア(口を大きく開けてエとアの中間のような音)」と「エイ」の2つ。
アルファベットには「名前」と「発音」が別々にあるのです。
さらには2文字3文字組み合わせたたくさんの音があります。
なのでAからZまで26文字覚えて書けるようになっても、英語を読めるようにはなりませんし、書けるようにもなりません。
これが、ひらがなとアルファベットの大きな違いです。
文字を覚えるということ
文字を覚えるということは、その言葉を読めること、書けることです。
順序としてはまず読めるようになってから書けるようになります。
人は生まれてから2〜3年で母語を自然に覚えます。
聞くことと話すことは教えなくても勉強しなくても自然にできるようになります。
厳密には日々の生活の中で聞くことと話すことのトレーニングが行われていますが、意識してやらずとも、自然に生活している中で身に付きますね。
しかし、読むことと書くことはどうでしょう。
自然に生活の中で身に付くでしょうか?
たとえ母語であっても、きちんと読んだり書いたりできるようになるには、学校で学んで勉強しなければなりません。
文字を覚えるためには長い時間をかけて勉強する必要があるのです。
その導入になる幼児期の文字学習は生活の中で遊びを通してうまく教えてあげるとその後の学習がスムーズになります。
小学校入学前の文字学習
apple(アプル、りんご)を読めて書けるようになるのに、皆さんはどうやって覚えましたか?
おそらく何度も書いて覚えたのではないでしょうか?
私もそうやって覚えました。
しかし、幼児期に机に向かってプリント学習する必要はありません。
この時期はどんな学習も遊びを通して体験的に学ぶことが一番効果的です。
一番最初の第一歩は、文字と楽しく出会うことです。
具体的にはママに読んでもらう絵本や大好きなキャラクターのビデオなど。
文字が目に入る機会は生活の中でたくさんありますね。
英語の幼児向けビデオには自然に文字が目に入る工夫がされているものを選ぶと良いでしょう。
ママと一緒に楽しく遊ぶ中で自然に文字情報が目に入ってくるのも効果的です。
実は生活の中で特に印象的な出来事と同時に文字とその読み方を体験すると、そのまま覚えてしまうこともあります。
息子が3歳の時、高速道路をドライブ中に隣を走るトラックの文字「東京」を指差して「とうきょうって読むんだよね?」と言ったときはとても驚きました。
どこで何を見て覚えたのかわかりませんでしたが、幼児は漢字を覚えるのが得意です。
幼児は漢字を文字というよりひとかたまりのイラストのように記憶してしまうのです。
「apple」もa(エイ)、p(ピィ)、p(ピィ)、l(エル)、e(イー) と一文字ずつ見ているわけではなく「apple」とひとかたまりのイラストのように見ています。
英語は単語単位で読めるようになる必要があります。
「apple」を(エイ)、p(ピィ)、p(ピィ)、l(エル)、e(イー) と読むのではなく、「アープル」と読めることが必要です。
単語ひとかたまりをそのまま覚えることを、「Sight word(サイトワード)」とか「Whole word(ホールワード)」と言います。
英単語には「Sight word(サイトワード)」=「丸覚え」で覚えるしかない単語が結構多くあります。
実は幼児はこの丸覚えがとても得意なのです!
効果的なカード遊びで、どんどん英単語を読めるようになっていきます。
基本は「英語の色遊び」で紹介しているカード遊びになります。
文字カードと絵カードを混ぜて遊ぶことで、いつのまにかたくさんの英単語が読めるようになります。
この方法で覚えるのはアルファベットの「発音」になります。
アルファベットの名前を覚える
アルファベットの名前は、アルファベットソングで覚えましょう。
きらきら星のメロディが定番ですね。
早く歌っているものもあるので、できれば1音につきアルファベット1つで歌っているものを探してください。
おすすめはこちらの教材!
Longman Children’s Picture Dictionary with CDs: With Songs and Chants
歌うときにアルファベットのポスターなどを使って、文字を指差しながら歌うと効果的です。
アルファベットカードがあれば、歌に合わせて1枚ずつ出していくのもいいですね。
アルファベットカードが2セットあるともっと遊びが広がります。
1セットはバラバラに広げて部屋の隅に置いておきます。
1セットは歌いながらAからZまで順番に並べていきます。
並べ終わったら、「Aのカードを探しに行こう!」と言って探しにいきます。
以下順にBからZまで探しに行って、最初に並べたカードのところに合わせて並べていきます。
だいぶ覚えてきたら、歌いながら並べるのではなく、カードを探してきて並べるという遊びを先にします。
次は何だろうねえ?となったときに歌います。歌えば次の文字が何かわかりますので探しにいきます。
アルファベットの名前をAからZまで順番に歌えるようになって、言えるようになったら、
アルファベットカードをカードを1セットずつ持って、ママとどっちが早く並べられるか競争してもおもしろいですね。
あと、ママがわざと間違えて並べて、子どもに答え合わせしてもらうというのも面白いです。
アルファベットカードを並べるだけという単純なゲームですが、やり方次第でどこまでも楽しく盛り上がりますよ♪
アルファベットの発音を覚える
フォニックスについて
私たちは中学生の時「apple」を覚えるために(エイ)、p(ピィ)、p(ピィ)、l(エル)、e(イー) と言いながら書く練習をしませんでしたか?
この方法ではすぐに限界がきて覚えられなくなります。
英語が苦手だったという方はずっとこの方法で頑張った人が多いと思います。
英単語をSight word(サイトワード)で覚えることと並んで、フォニックスを学ぶと英語の読み書きが楽に学習できるようになります。
この記事の冒頭でアルファベットには文字の名前と発音が別にあるというお話をしました。
フォニックスとはアルファベットの発音のルールです。
このルールを覚えると、初めて見た英単語も読めるようになります。
実はとても例外の多いルールでもありますが。。。
AからZまでをフォニックス読みするとこうなります。
アルファベットカード遊びをフォニックス読みでやるとフォニックスのルールが覚えられます。
といってもルールの一部なのですが、基本の発音ルールが覚えられます。
ただこれは正しい発音でやらないと意味がないので、ちゃんと発音指導ができる英語の先生にお任せしてもいいですね。
小学校に上がる前まではたくさんサイトワードで丸覚えしておくのがおススメです。
丸覚えが一番得意な時期ですからね
英語学習の基本
長い期間をかけて同じことをちょっとずつレベルアップしながらスパイラルに積み上げていくのが一番いい形の学習です。
それぞれの年齢と習熟度にぴったりの課題とやり方がありますからね。
幼児はとにかく楽しく遊びながら、いつのまにか丸覚えしちゃうのが目標です。
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